なぜこのテーマを書くのか
こんにちは。人材派遣会社でキャリアカウンセラーをしているsocyanpapaです。
日々の面談で、よくこんな声を聞きます。
「何を強みとして伝えたらいいかわからない」
「これまでの仕事がバラバラでまとまりがない」
「履歴書に書けるような経験がない気がする」──
でも実は、どんな小さな経験も、すべてキャリアの一部。
その価値に気づくために有効なのが、「経験の棚卸」です。
私も“語れることなんてない”と思っていました
営業からキャリア支援の仕事に移った当初、私自身も「何が強みかわからない」と悩んでいました。
でも、過去の仕事や関わった人たち、苦労や達成感を振り返ってみたら──
- どんな職場でも信頼を築いていた
- 相手の本音を引き出すのが得意だった
**“何をやってきたか”ではなく、“どう向き合ってきたか”**に気づくことで、自分への信頼が少しずつ持てるようになりました。
「私には語れるほどの経験がない」
特に派遣スタッフやブランクのある方から、よく聞く不安があります。
- 短期やアルバイトの仕事ばかり
- 子育てや介護で長く働いていない
- 資格やスキルに自信がない
でも、仕事に就いていたかどうかだけがキャリアではありません。
生活の中での工夫や努力、人との関わり方──それも立派な経験です。
経験の棚卸とは?なぜ大切なのか
「経験の棚卸」とは、これまでの自分の行動・考え方・得意なことを整理し、言語化する作業です。
これは単なる職歴の記録ではなく、次のような場面でとても役立ちます:
- 自己理解を深める
- 自信を取り戻す
- 面接や履歴書で自分らしく伝える
- 今後の方向性を考える
経験の棚卸ステップ
ステップ1:過去の経験をリストアップする
まずは、紙やスマホのメモ帳などに以下をざっくり書き出してみましょう。
- 学生時代の活動(部活・アルバイトなど)
- これまで働いた職場での業務内容
- 家庭内での役割(育児・介護・家事など)
- 地域活動やボランティア経験
- 趣味や学び、講座など
📝ポイント:大小に関係なく、「やってきたこと」を全部出してみるのがコツです。
ステップ2:「そこで何をして、どう感じたか」を振り返る
次のような視点で、それぞれの経験を深掘りしてみましょう:
- どんな役割だった?何を任されていた?
- 困ったことは?どう乗り越えた?
- 感謝されたことや、ほめられたことは?
- 自分なりに工夫したことは?
例:「短期事務の仕事で、整理されていなかったファイルを引き継ぎしやすいようにまとめた」
例:「育児中、時間をやりくりして保育園準備・家事を同時にこなした」
ステップ3:共通点を見つけ、自分の強み・価値観を整理する
最後に、それらの経験を見返して、次のような視点で「自分らしさ」を言語化してみましょう。
| 項目 | 例 |
|---|---|
| 繰り返し出てくる行動 | 丁寧に確認する、相手に気を配る |
| 苦にならなかったこと | 細かい作業、人を支える役割 |
| 嬉しかったこと | 感謝されたとき、頼られたとき |
| 自分が大切にしていること | 誠実さ、周囲との調和 |
これが、**あなたの「強み」や「キャリアの軸」**になります。
自信が持てる、自分らしい選択ができる
- 自分の言葉で経験を語れるようになる
- 「何が得意か」「どんな働き方が合っているか」が見えてくる
- 面接や履歴書でも説得力が増す
一見バラバラに見える経歴にも、あなただけの共通する価値観やスタイルがあるはずです。
人生にムダな経験はひとつもない
どんな仕事も、どんな日常も、あなたのキャリアの一部。
大切なのは、振り返ること、言葉にしてみること。
「何をしてきたか」よりも、「その中でどう成長してきたか」を見つけていきましょう。
あなたが「やりがい」や「達成感」を感じた瞬間はいつでしたか?
それが、次のキャリアへのヒントです。
自分の棚卸から、未来への一歩を踏み出してみませんか?
困った時は、どうぞお気軽にご相談くださいね。

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