なぜこのテーマを書くのか
「派遣の仕事、いろいろ選べるのは嬉しいけど…どれが自分に合っているの?」
「長く続けられる仕事を見つけたいけど、迷ってしまう…」
派遣業界で営業・キャリアカウンセラーを経験してきた私は、こうした悩みを数え切れないほど耳にしてきました。
そこで今回は、アメリカの心理学者ジョン・L・ホランドが提唱した「職業興味理論(RIASEC)」をご紹介します。
シンプルな6つのタイプで、自分に合う職業の傾向がわかる方法です。特に、多様な選択肢の中から仕事を選ぶ派遣社員にとって、自分の“職業タイプ”を知ることは、迷いを減らす大きなヒントになります。
派遣社員が仕事選びに迷いやすい理由
- 案件ごとに条件・職種・業界が変わる
- 勤務地や時間など柔軟に選べる反面、基準が曖昧になる
- 短期契約や更新のたびに選び直す必要がある
- 「これでいいのかな?」という不安がつきまとう
ホランドの職業興味理論(RIASEC)とは
ホランドは「人は自分の性格に合った環境で最も満足し、能力を発揮できる」と考え、職業を6つのタイプに分類しました。
- R(Realistic/現実的):機械・道具・屋外作業・身体を使う活動を好む
- I(Investigative/研究的):分析・探究・データや理論に基づく作業を好む
- A(Artistic/芸術的):創造・表現・自由な発想を好む
- S(Social/社会的):人と関わり支援することを好む
- E(Enterprising/企業的):説得・リーダーシップ・販売や企画を好む
- C(Conventional/慣習的):事務・整理・正確性を重んじる
RIASECを派遣の仕事選びに活かすメリット
- 自分の強みや好みを言語化できる
- 「どの仕事を選ぶか」の基準が明確になる
- 面談や応募時に自己PRがしやすくなる
- 過去の職歴に一貫性を持たせられる
職業選びワークシート(簡易版)
下の質問に○×をつけ、○が多いタイプがあなたの強い傾向です。
(複数タイプに当てはまる場合もあります)
| 質問 | R | I | A | S | E | C |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 手や体を使って作業するのが好き | ○ | |||||
| 新しいことを調べたり分析するのが好き | ○ | |||||
| デザインや文章などを作るのが好き | ○ | |||||
| 人を助けたり教えたりするのが好き | ○ | |||||
| 企画や販売で成果を出すのが好き | ○ | |||||
| ルールに沿って正確に処理するのが好き | ○ |
選択肢の多い派遣という働き方だからこそ“自分の型”を知ろう
派遣の働き方は自由度が高い反面、迷いやすさもつきもの。
RIASECで自分のタイプを知ることは、「どの仕事が合うのか」という地図を持つようなものです。
次の案件選びの前に、一度自分の傾向をチェックしてみませんか?
あなたへの問いかけ
「今までで一番楽しかった仕事は、どんな内容でしたか?」
その答えが、あなたの職業タイプのヒントかもしれません。

コメント